コルクを住宅用建材(断熱材)として使用するのは本当の話です。現在では「自然系建材」として家づくりに多く使われています。
断熱材で使用するコルクは、ワインボトルの栓などとは違い、500℃程度の高温で熱して圧縮した『炭化コルク』が使われます。多くは天然樹脂成分で固められ、接着剤などの化学物質は使用されないので自然系建材として扱われます。
炭化コルクを使った断熱材は一般の断熱材と比べ熱伝導率が0.034Kcal⁄mh℃と高い断熱性能を持っており、調湿性能・遮音性・吸音性・耐候性・耐久性にも優れています。また、経年劣化が少ない、天然由来の調湿機能により結露が起こりにくいといったことも特徴の一つです。
それらの理由から、住宅を中心に冷凍冷蔵庫や定温倉庫、食品工場の断熱材、他にもスペースシャトルの断熱材としても使用されています。
また、コルクは「コルク樫」という木の表皮のみを使用するため、木を切り倒したりすることがありません。さらに、コルク樫の表皮は8~10年のサイクルで再生するため、また新たにコルクを採取することができ、地球環境にもやさしい素材と言えます。
炭化コルク断熱材の主な特徴は以下の通りです。