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「住まいと防火」~住宅火災の現状について~

消防庁のデータによると毎年およそ5万件の火災が発生、平成24年度の火災発生件数は44,189件で、やや減少傾向にあるものの、1日に121件、12分に1件の頻度で火災が発生しました。
その6割の25,583件が戸建住宅などの建物火災。
建物火災の「建物」とは「住宅」と「住宅以外」を意味し、「住宅」には一般住宅のほか共同住宅や併用住宅も含まれます。
「住宅火災」の現状はどうなっているのでしょうか?
※データはいずれも総務省消防庁の平成24年(1月~12月)のものです。

■建物火災の約4割が住宅火災

平成24年度の建物火災の内訳は(1)のグラフの通りで、一般住宅の出火件数は建物火災全体の36.2%となっています。
また(2)のグラフは建物の用途別の死者数の内訳です。

建物火災の用途別出火件数25,583件の内訳と建物火災の用途別死者1,324人の内訳

■死者が出た住宅火災の出火原因は「たばこ」「ストーブ」「コンロ」

建物火災のうち住宅火災(一般住宅、共同住宅および併用住宅)における死者は1,016人で、その出火原因のワースト3は「たばこ」「ストーブ」「コンロ」でした。
※放火自殺者を除く

住宅火災の発火源別死者数

■死者の約7割が65歳以上の高齢者

住宅火災による死者1,016人のうち、65歳以上の高齢者は677人で66.6%でした。

■火災死者数は就寝時間帯が最も多い

住宅火災を時間帯別に見ると、放火をのぞく火災発生件数は昼間の活動時間帯が多いものの、死者発生率は就寝時間帯に多く、
火災1,000件あたりの死者発生数のピークは午前2時台となっています。

■住宅火災の特徴

上のグラフ(1)(2)に見られるように、住宅火災の建物火災全体に占める発生件数の比率に比べて、住宅火災による死者が建物火災全体の死者を占める比率が高くなっています。つまり住宅火災は、死に至る危険度が高い火災であると言えそうです。
大切な家族の命を守るためにも住まいの防火対策をしっかりしていきたいものです。