「クルドサック」とは戸建て住宅地で、住宅地内に無用な車が入ってこないよう道路の形状を工夫したものです。よくあるクルドサックの形状は、住宅地内に入って道を進むと突き当たりが広場のようになっています。円形に作られることが多く、また広場の中心に木を植えてあることもあります。その広場をぐるりと1周すると元の道に戻るような設計になっています。規模は違いますが、駅のロータリーがそれに近い作りです。ちなみに「クルドサック」とはフランス語で袋小路のことを指します。
クルドサックを住宅地に設けると様々なメリットが生まれます。まず、外から侵入してきた車は通り抜けができず、元の道に戻ってしまいます。そのため、渋滞を避けるための通り抜けや近道に利用できません。その結果、住宅地に用がある車だけが利用する道路となり、無用の車や人が入ってこないため街の治安や静けさが守れます。
その他にも、袋小路の「袋」部分がちょっとした広場のようになるため開放感があり、子供たちの遊び場にもなるためクルドサックのある分譲地は比較的人気が高い傾向にあります。